琉球パワー

沖縄が日本に返還されて四半世紀が経った。基地問題等根深い課題が残っているが、私としてはその是非については、あまりにも難しく言及するつもりはない。夏休みに北海道は道東に行ったとき、至る所に北方領土返還を訴える横断幕、ポスター、看板があった。これを目にした時、こうした問題について日常考えることがない、東京にいる私が言及は出来ないものだと痛感したものだった。

高校野球に首里高校が初の沖縄代表として登場した時、敗戦して記念に持って帰った甲子園の土を、沖縄に持って帰ることができずに船上で泣く泣く海に捨てたという話はあまりにも有名である。豊見城高校が赤嶺を要して登場した時は、判官贔屓も手伝って大いに盛り上がった。しかし今はどうだろう、沖縄水産や興南高校が出場するとヒールにさえ回るような強さを発揮しているではないか。J−POPに目を向けると安室奈美恵、SPEED、MAX、Kiroroなど枚挙に暇が無い。こうしたパワーは、日本経済を支えている重要な力だ。そして、遂にこの春の甲子園で沖縄尚学高校が見事に優勝を果たした。すごいぞ!沖縄!

('98/12/03)('99/04/18改定)