第二弾

嘉門達夫の歌ではないが、一発屋という響きは私はなんとなく好きだ。言うまでもなく、彗星の如く登場して、ミリオンセラーの金字塔を打ち立てるも、その後鳴かず飛ばずで、その後どうしているのだろうという感じで、まれに昼のワイドショーの「あの人は今」のような取材を受けるようなミュージシャンのことなのであるが、問題は、その一発屋が一発大ヒットを飛ばした直後にリリースされた第二弾の歌を、みんなは覚えているだろうか?ということである。

たとえば、小坂明子の「あなた」の次、紙ふうせんの「冬が来る前に」の次、久保田早紀の「異邦人」の次、遡って、ソルティーシュガーの「走れコータロー」の次。田中星児の「ビューティフル・サンデー」の次というのもある。こんなことを思い出そうとすると夜も眠れないだろう。

最近、クリスタルキングのツインボーカルの片割れがCFに出ているが、「大都会」の次にリリースされた歌を知っているだろうか。「蜃気楼」、「処女航海」と続くのである。

('98/11/22)